浴室のタイルの改修DIY!ヒヤッと感じにくいサーモタイルに貼り換え

DIY

自宅マンションの浴室の洗い場のタイルが経年劣化(15年程)のためなのか、浮いてきました

タイルの下に水が入り込み、溜まって異臭がするようになったため、タイルの貼り換えを行うことにしました

タイルの貼り方の知識やDIYの経験知識もないし、リフォーム業者にお願いするべきか?とも考えたのですが、自分でやってみたいと思ったのでチャレンジしてみました

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 風呂場のタイルの貼り換えを検討されている人
  • 自分でタイルのDIYをやってみようかと考えている人
  • 冬場もひんやりしないカラっとした表面の浴室タイルってどうなの?

結果として、思ったよりも作業はスムーズに行え、プロほどではないとしても出来ばえはよかったと満足しています

タイルを使ったDIYに挑戦してみようかとご検討されている方はぜひ最後まで読んでくださいね

事前準備

タイルを扱うことは初めてだったので大まかに計画を練りました

今の状態を確認する

現在の状況、浴室全体はユニットバス

タイルは30cm角で枚数は15枚
浴槽の横の洗い場はステンレス製の防水パンの上に既存タイルが敷いている
タイルの縁のシーリング部分にすき間が出てきたためなのか、タイルと防水タイルの間に水が入り、
排水できない状態で、くさい匂いが発生している 一部をはがして確認してみました

一部のタイルをはがした現状(既存タイル)
一部のタイルをはがした現状(既存タイル)

・ タイルが貼られる方は(被着体)ステンレス


一軒家であればタイルの下は土間コンクリートであったり
マンションではユニットバスによっては防水パンがFRP
(繊維強化プラスチック=ガラス繊維などが混ざった強化プラスティック)
であったり、と状況によって施工の計画が変わってきます

貼るタイルの選定

できるだけ作業をシンプルに行いたいので既存のタイルと同じ300㎜角のタイルは確定

表面がツルっとしていない、冬でもヒヤッとしないリクシルのサーモタイルに決定

サーモタイルの中でも数多く種類があり、
その中で 『サーモタイル ソフライム II 』を購入することにしました
サーモタイルはネット通販で購入しました
浴室に必要な枚数は15枚なのですが、
1箱10枚入りなので2箱購入したので5枚残ってしまいました

接着剤の選定

どの接着剤を使うのがベターなのか、ネットで検索してみたり、ホームセンターに行ったり
色々調べました

接着剤のメーカー『株式会社タイルメント』さんと『セメダイン 株式会社 』に問い合わせてみたところ両社ともすぐにメールで回答いただきました

『株式会社タイルメント』さんからのメール:
ステンレス下地に陶磁器質タイルを貼る場合の接着剤については屋内と想定致しましてエポキシ樹脂系の接着剤を推奨致します。弊社製品ではマルチEPとなります。弊社製品は業務用が多いので20㎏セット(約8㎡施工)となります。

『セメダイン株式会社』さんからのメール:
浴室内のタイル用接着剤として、タイルエースをを御紹介いたします。ステンレス下地にも接着可能です。

タイルメントのマルチEPはエポキシ樹脂系とのことでかなり、耐久性が期待できそうな感じがしましたが、 マルチEP の2液を混ぜる工程の手間と、 タイルエースの作業性と価格の安さからの理由で『タイルエース』を使うことにしました

タイルエースには『タイルエースPro』が標準品となっていて、シリーズは下のあるように5種類あるようです

  • 『タイルエース Pro』…標準品
  • 『タイルエースL Pro』…低粘度品
  • 『タイルエース F』…速硬化品
  • 『タイルエース石材用』…石材低汚染品
  • 『タイルエース床用』…微弾性品

今回は使用した接着剤は

標準品の『タイルエースPro』を使うことにしました

また 『タイルエースPro』 は
ブラック500ml ブラック2kg グレー 2kg ホワイト2kgがありあります
今回使用したのは ブラック2kg です

タイルエースPro
タイルエースPro

の他家庭用サイズ(歯磨き粉みたいなチューブに入った)で販売されている
・『タイルエース50ml/ブリスター』
・『タイルエース120ml/箱』 もあります
どちらもホワイト色です

作業する日程を決める

  • 既存のタイルの撤去+新しいタイルのカット+貼り付け
  • 接着剤が固まる時間
  • 目地埋め+シリコーンコーキング
  • シリコンがが固まる時間

上記の工程が必要な為、この期間はお風呂に入れません
そのためタイル修繕中は家族全員銭湯に行くことにしました
家族の人数×作業完了までの日数分の銭湯代はどうしてもかかってしまいます
銭湯で売っている回数券など利用するなどして費用を押さえたいですね

今回の作業日程
今回の作業日程

材料と工具の購入

今回の作業において実際使った材料・工具を上げていきますと

  • リクシル・サーモタイル x15枚(10枚/箱売りなので、2箱購入)
  • 鉄ハンマー…既存タイルを割る
  • タガネ又は大きめのマイナスドライバー…既存タイルと防水パンの間にかませてハンマーを使ってはがします
  • カッターナイフ…既存タイルについたボンドの除去
  • ヘラ又はスクレーパー…防水パンに残ったボンドの除去
  • 差金(曲尺)…タイルのカットするところに線を引く(普通の定規でOK)
  • ディスクグラインダー…タイルのカット
  • 薄型のダイヤモンドカッター…上記用刃
  • ブロック…タイルカット時の台として、固定用の重しとして
  • タイルエースPro(グレー2kg)…タイルの接着 x2本
  • くし目ゴテ…接着剤を塗る
  • プラスチックハンマー又は木づち…ボンドを貼った後タイルを叩いて振動でなじませる
  • 目地埋め用インスタントモルタル…タイルとタイルのすき間を目地を埋めます
  • 目地埋めに使う洗面器…普段使用しているもの
  • ゴムヘラ…目地材の塗りこみ用
  • マスキングテープ…シリコンを塗りたくないところをマスキングする
  • シリコンコーキング…タイル周囲の防水

実作業

既存タイルの撤去

タイルと防水パンの間にタガネ(又は大きめのマイナスドライバー )を差し込み、
鉄ハンマーで叩いてタイルをはがします

既存タイルの撤去
既存タイルの撤去


タイルがはがれたら防水パンに残っているボンドをヘラやスクレーパーを使ってきれいに除去し、
最後に掃除を行います

現状と同じパターンでタイルを貼るには、全部で15枚タイルを使います
8枚は30cm角そのまま貼るだけですが、周囲の7枚は直線カットしますので
7枚今と同じ寸法で鉛筆と差金で切るラインをケガき、ディスクグラインダーでカットします

ディスクグラインダーでタイルをカット
ディスクグラインダーでタイルをカット

グラインダーの刃 は薄型のダイヤモンドカッターを使用しました
磁器質タイルは柔らかいのでグラインダーの刃はこだわらなくてもよかったような気がします
見栄えが悪くならないようにできるだけ真っすぐに切りたいので慎重に行いました
念のため防炎のシートを敷きましたが、火花は全く出ないようです
近所迷惑になってはいけないので周囲に粉が飛び散らないようにビニールシートで加工場付近を囲んで
豆に掃除機で粉を吸いながらカットしました

7枚だけなので30分くらいで切り終えることができました

タイルを貼っていきます

タイルエースProを開封し、先端がくし型になったくし目ゴテで接着剤を延ばしていきます
張り合わせ可能時間は23°で60分以内、35°で30分以内となっています
この時は真夏なので少し焦りながらの作業でした

接着剤の塗布
接着剤の塗布

ひと通り貼ったらタイルとタイルのすき間を均等に合わせます
私はすき間にねじった針金を突っ込み針金をテコ代わりにしてゆがんだ部分の微調整を行いました

タイルの高さも水平になるように調整を行う必要があります
これをサボるとできあがった時に段差ができてしまいます
高さの調整はプラスチックハンマーで高くなった部分を叩いて均等にしていきます

ハンマーで叩いて調整も兼ねて、ボンドをなじませる
ハンマーで叩いて調整も兼ねて、ボンドをなじませる

そして完全硬化まで24時間、静置します
目地埋めの作業を開始したのが翌日だったので実際は接着剤を塗ってから36時間たったことになります

目地埋め

続いて インスタントモルタルを使って目地埋めを行います

目地埋めに使ったのは『速乾性バスセメント』というものを使いました

速乾性バスセメント
速乾性バスセメント

メーカー:トーヨーマテラン株式会社

容量:2kg 色:白色 硬化時間:4~6時間

練り上がり量1cm厚で30㎝×30㎝  水量:470~530cc/1袋

袋に記載の使い方の通りの水の量にて混ぜ合わせ、ゴムヘラでタイルとタイルの間に押し込んでいくように塗っていきます

目地材に適量の水を入れ、混ぜ合わせる
目地材に適量の水を入れ、混ぜ合わせる
タイルとタイルの間に目地材を塗っていく
タイルとタイルの間に目地材を塗っていく


塗り終わったころにははじめに塗ったところは半乾きになっています
水に濡らしたスポンジで余分な目地材を拭き取っていきます

余分な目地材を拭き取る
余分な目地材を拭き取る


今回はザラザラした表面のサーモタイルを使ったのでタイルの表面にも目地材が少し残ってしまいました(数か月後勝手に採れてキレイになりました)
目地部分だけに力を入れるとせっかく塗った目地材が取れてしまいますので、力は入れず、スポンジの動きは水平移動のみのイメージで行うとうまくいきます

拭き取ったあと、4時間程たつと、目地材はカチンコチンに固まってました

シリコンコーキング

タイルの周囲4辺に念のための防水にシリコンコーキング処理をします
タイルエースと目地埋めでタイルと防水パンのすき間は完全になくなっているのですが
念には念を入れました
そのため周囲の目地材の仕上げはフラットではなく0.5mmほど凹ませるように仕上げを行いました

まずマスキングテープで丁寧にマスキングをします
マスキングが重要です

マスキングは丁寧に
マスキングは丁寧に


今回使用したシリコンは

シャープ化学工業株式会社の『シャーピー シリコーン S 防カビ』

シリコンとコーキングガン
シリコンとコーキングガン

というものを使いました


コーキングガンにシリコンコーキングをセットして
コーキングベラや指で仕上げていきます(ほぼ指のみでの仕上げになりました)

コーキング中
コーキング中

これでできあがりなのですが実際に水にかかる浴室なので
お風呂に入るのは、ここから8時間待った完全硬化してからになります
シリコンを打ち終わったのが夕方だったので、翌日のお風呂に入るまでに結局24時間ほど
硬化時間を設けたことになります

タイル貼り完成
完成

完了

お風呂に入る親子のイラスト

十数年使っているお風呂でしたので洗ってもなかなか汚れが落ちない元々あったタイル、
しかも一部がはがれかけて中に水が溜まってくさい臭いが発生していた浴室は
なんということでしょう!

浴室に足を踏み入れる瞬間から感動でした
タイルの表面は心地よい具合のザラザラ感、浴室で滑って転ぶ危険はないような気がします

このDIYを行った時は真夏でしたが、冬になればさらにこのタイルにしてよかったと感じるに違いないです

このサーモタイルソフライムⅡはタイル内に微細気泡が分散されており断熱層が形成しているそうです
又、表面は抗菌と防滑効果があるとのこと

ヒヤッを感じにくいわけは 熱流束(熱が伝わる速度)を小さくすることで、
足から逃げる熱を少なくして、冷たさを感じにくくしているそうです

水まわり空間にお薦め。ヒヤッと感じにくいサーモタイル

リクシルの商品ラインナップ サーモタイルのページより引用

きれいになったお風呂に入るのは気持ちがよかったです


まとめ

  • 浴室のタイルの貼り換えのDIYは意外と簡単!
  • はがして、切って、塗って、貼って、乾かして、仕上げの6工程
  • 完了までお風呂は使えない(←デメリット)
  • とにかくキレイな浴室に変わったことがとてもうれしい

私が今回行ったDIY、浴室の洗い場のタイルの貼り換えについては以上になります

最後までお読みいただきありがとうございました


コメント

タイトルとURLをコピーしました