DIY…石膏ボードの壁にモノを取り付ける時おすすめのアンカーは?

DIY

石膏ボードの壁この記事は現在日本の住宅で多く使われている石膏ボードの壁
ということに限定して書いてます

棚や時計、額縁やフォトフレーム、それに照明やエアコンのリモコンなどを家の壁に取り付けたい時
どういうものを使えばいいのでしょうか

軽いものを壁に固定~リモコンホルダーやカレンダーなど


照明器具やエアコンなどの軽いリモコンホルダーやカレンダー・ポスターなどは、石膏ボードに直接木ネジ ( リモコンに附属品として入っていることが多い)で固定したり両面テープ(最近は強力ではがしやすいものがあります)などが手っ取り早いです

ネジ(コーススレッド・タッピング) と 両面テープ
ネジ(コーススレッド・タッピング) と 両面テープ

取り付けたものが落下してもケガをする恐れがあるものでないならいいですが、木ネジは本来、木に使うものなので石膏ボードには効きません
ドライバーでグッと回せば永遠に空回りします
少し重さのあるものを壁に取り付ける場合はある程度きっちり固定できるものを選ばないと地震が起きた時に落下して体に当たったり、落ちたものを踏んでケガをすることが考えられます

耐震対策をしているイラスト
耐震のことを考えましょう

かべに取り付けたい物って結構あるものですが、どういったものを使うのがいいのでしょうか

日本の住宅の壁は昔は木の板壁や土壁が多するかったんだと思いますが、現在は石膏ボードが使用されていることが多いと思います

壁紙を貼る前の壁(石膏ボードの壁)
壁紙を貼る前の壁(石膏ボードの壁)

壁に棚や時計、額縁やフォトフレーム、それに照明やエアコンのリモコンなど、壁につけたい物って結構あるものですが、どういったものをつかって取付ければいいのか分からない

そういった悩みがある方が参考になれば幸いです

石膏ボードの壁の構造

石膏ボードの壁は一般的に間柱という木の柱が等間隔であり、その柱に石膏ボード(不燃ボード)を釘やネジで固定されています

1枚貼りの場合と2枚貼りがあるのですが多くの住宅での場合、1枚貼りが多いようです

順序として壁の芯から部屋側に向かって

  • 間柱
  • 石膏ボード
  • 壁紙

となっています

住宅でものを壁などに取り付けるための金物『アンカー』と呼ばれるものは壁に穴をあける必要があります

賃貸住宅では壁にあけてしまったら、契約終了時に現状回復する必要がある場合がありますので
自分できちんと修復する自信がなければ、100均やホームセンターで販売されている両面テープタイプではがした跡が残りにくいタイプのものを利用するのが無難です。ただし比較的軽いもの、商品の説明書きをよく読んで使いましょう

私はポスターやカレンダーなんかを壁につける時によく利用しています

カレンダーなどの裏面と壁面の間に貼ってはがしたい時にテープをひっぱるときれいにはがせます

最近少し割高なのですがテープ使用後に洗えば何度でも使える商品をネットでよく見かけます

私はまだ使ったことがないのですが、かなり重いものでも耐えることができるみたいなので

一度使ってみたいですね

石膏ボードの壁に少し重量のあるものを取り付けたい時の定番はボードアンカーと呼ばれるものです

2つのタイプが主流で

  • 挟み込みタイプ
  • オーガタイプ

それぞれの特徴を書いておきます

ボードアンカー挟み込みタイプ

一般的なボードアンカー
一般的なボードアンカー

私が一番よく使うタイプです

個人的な主観ですがおすすめの石膏ボードアンカーはコレです

理由は

  • 石膏ボードをガッチリ締め付けているという安心感
  • ネジを外せば何度でも取り外しが行える
  • ネジがミリサイズなので短いネジなどにに変えることもできる

特にメーカーなどこだわりはないのですが、パッケージに「エビ」のマークがついたものをよく購入しています

(株)ロブテックスという工具メーカーで 1992年に(株)ロブスターから社名変更したようです

こちらのブランドのシリーズは挟み込む壁の厚みが1㎜~38㎜まで9種類ほどあるので

中空になっているベニヤ板や鉄板の壁~石膏ボードが2重に貼られている壁でも大丈夫です

使い方は

  1. 石膏ボードに下穴をあける
  2. 私はドライバーを突っ込んんで強引に下穴をあけることもしたことがありますが誤った方法です
  3. かならず手動もしくは電動のドリルを使いましょう
  4. 鉄工用のドリル刃でもいいですが木工用のドリル刃の方がきれいにあきますよ
  5. 下穴はメーカーにより少々の差があります パッケージ等に記載されている穴径
  6. 穴径はだいたいΦ8~Φ9が多いです
  7. 穴をあける際、壁内に障害物にぶち当たる不運もあります 慎重に
  8. 障害物をあらかじめ測定できるアイテムもあります(後日記事を書いてみたいと思います)
  9. 穴をあけたらボードアンカーを挿入して(ハンマーで軽~くコンコンと叩くとやりやすいです)
  10. アンカー本体に壁に食い込ませる為の爪がついていますので本体が空回りしないように注意しながらドライバーでネジを締めていきます
  11. ネジをしめていくと内部のカール本体がくの字に折れ曲がっていきます
  12. グッと締め付けても動かないようになれば締め付け完了
  13. ボードプラグにはカール空回り防止の金具が附属されていることが多いです
  14. 金具を使用するさいはアンカーを挿入する前にネジを一旦外してネジに金具の穴を通してからもう一度カール本体に組み戻してから挿入します
  15. ボードアンカーを確実な方法で施工する為には専用工具を使用するのが効率よく安全です
  16. アンカーの取り付けが終わったらネジを緩めて取り付けたいものにネジを通します
  17. しっかりとネジを締めつけて完了です

上の使い方の手順 13. にカール空回り防止の金具というのは

カール空回り防止
カール空回り防止 付属されている場合が多い

こんな感じの平べったい金具です
上記の金具は左がM5ネジ用 右がM4ネジ用とどちらにも使えるようになったいるものです


ビスをドライバーで締める時に、ボードアンカーの中で開く部分(カール部分)が一緒に回ってしまうと、カールが開かない上に壁の表面をグルグル傷をつけてしまうので、共回りを防ぐためにこのようなカール空回り防止の金具を使った方が失敗が少ないです

ボードアンカーの仕組みがわかる動画 
↑こちらをみていただいたら仕組みがわかると思います
よかったら見てみてくださいね

こちらの動画ではカール空回り防止の金具の代わりにボードアンカー専用ツールを使用しています
大洋精工社のアンカープライヤーヒッパー 安くて軽いです
ボードアンカーをよく使いそうであれば持っている価値 大です
かなり重宝しますよ

他にもプロも使用するツールもたくさん販売されています
使用する頻度が高い方は検討するのもいいでしょう

ボードアンカーはネジがM4サイズのものが圧倒的におおいのですがM5サイズも販売されているようです

中空壁の手前の壁(挟む板)の厚みと中空部分の長さによって使い分けましょう

壁奥に当たってしまう失敗をしないためにはボードアンカーの長さ選びが大切です
下穴をあけたときに割りばし等を突っ込んで壁奥までどのくらいなのか調べてみるといいでしょう

オーガタイプ

オーガタイプは壁奥が近い場合でも使える万能タイプで初心者でも使いやすいと思います

コレも結構使いやすいです
あらかじめ壁に下穴をあけなくてもプラスドライバー1本で取り付けできるタイプが多いので
とても気軽で手っ取り早いです

かなり短いタイプも販売されていてコンクリート壁の上に直接石膏ボードが貼られていて挟み込みタイプのボードアンカーでは長すぎて施工できない場合も、このオーガタイプは有効です

挟み込むアンカーと比べてのデメリットは

  • ベニヤ板や鉄板の壁では使えない 石膏ボード専用
  • 挟み込むタイプのボードアンカーと比べると壁にあく穴の径は若干大きくなる
  • 挟み込むタイプより引き抜き強度が少し弱い

ネジは先の尖ったタッピングタイプになります
(タッピングが附属品としてついている商品も多いです)

使い方は下穴不要タイプがほとんどで、ドライバー1本で行えます

  • ボードアンカーをプラスドライバーで回して壁に入れていきます
  • ボードアンカーオーガタイプのタッピングネジを入れていく穴にはプラスドライバーで回せるようにあらかじめ型が入っています
  • 最後まで入ったら取り付けたいものに附属のタッピングネジを通してきっちり締め込みます

これで完了です

とても工程が少なくて楽ですね

ITハンガータイプ

前に書いた挟み込みタイプ・オーガタイプト比べるとかなり重いものにも対応できます

(実際には引張強度が強くなるということなので、取付けるものの重さだけではなく大きさによっても左右します)

文字通りITハンガーは「I」の形が「T」の形に変形しアンカーが壁から抜けないようになる構造です

M4やM5サイズはなく 少し大きくなってM6~M12となります

L金具をITハンガーで固定した状態
L金具をITハンガーで固定した状態
ITハンガー 裏面と断面の様子
ITハンガー 裏面と断面の様子

ITハンガーの使い方 の動画も用意しました
↑こちらの動画も真横から撮った仕組みが分かりやすい動画なので一度みてください

トグラー


挟み込みタイプのボードアンカーとよく似た感じで使用する壁奥で開くカール部分が樹脂製のものです

使用するネジは先の尖ったタッピングネジが付属されています

使い方は商品の説明書に従って壁に8mm~9mmの下穴をあけます
トグラーは初めから「T」の文字を横向きにした状態の形状になっていますので、そのままでは穴に入りませんので尖がった二つの先をつまんで折りたたんでから下穴に挿入します

挿入したら付属の打ち込み棒をトグラーのネジ穴に差し込み押し込みます
そうすることで中の羽が開く構造になっています

取り付けたいものを付属のタッピングネジで締め付けて完了です
これも簡単でいい商品だと思います

取り付けている動画もありますのでよかったら見て下さいね

石膏ボードの壁にものを取り付けるのに便利なボードアンカートグラータイプの使い方

動画内では黒い打ち込み棒を金づちで叩いてますが、このやり方は間違いのようです
手でグッと押し込むだけでいいみたいです
あまり強くたたいてしまうとプラスチックの細い棒なので折れたり折れ曲がったりしそうですよね

その他の中空壁アンカー

他にも石膏ボードの壁に使える中空壁アンカーは色んな製品が販売されています

下穴あける必要がなく打ち込むだけですぐタッピングを締めて取り付けることができるタイプや
太いネジ(M6ぐらいから3/8インチボルト~)でしっかりと挟める
トグルウインと呼ばれるタイプ(よくALC壁などに挟み込んで使用されています)
あとITハンガーはボルト先が出てきますが内部がメネジになっていて
六角ボルトなども使えるメカナットもお薦めです

最終的に私のおすすめは挟み込むタイプのボードアンカーですが、これからDIYにチェレンジされる方は用途と取り付ける物の重さの適用は勿論考える必要はありますが、一度ホームセンターなどでチェックしてみて選んみるといいと思います
いかがでしょうか

最後まで読んでいただきありがとうございました

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